Vultrは、ストレージがSSDで提供されるVPSサービスです。 DigitalOceanやLinode、さくらのVPSあたりが競合でしょうか。以前からDigitalOceanは使っていましたが、価格帯が似ており東京リージョンもあるVultrを今回試してみます。
プランを確認
では、プランを確認してみましょう。先ずは、今まで使っていたDigitalOceanです。
それに対して、Vultrのプラン。
全体的に、Vultrの方がメモリが多め、ディスクは小さめというイメージです。ただ、Vultrにはサーバのタイプが3種類提供されています。
PERFORMANSE SERIESが一般的なサーバ、STORAGE SERIESはデスクを大容量にしたサーバ、MULTI-CORE SERIESは価格は$144/Month〜と高額になるものの8Core、12Coreのサーバの3種類です。ただし、STORAGE SERIESとMULTI-CORE SERIESはLocationがNew Yorkしか選択できません。
そして、肝心の東京リージョンです。
気がつくでしょうか。東京リージョンを選ぶとTRANSFERが1000GBから200GBに5分の1に減っています。VultrではアメリカとEU各国の他に東京とシドニーが選べるんですが、なぜかこのアジアオセアニア地区の2つのリージョンのみ転送量が大きく制限されます。
とはいえ、私は運用というよりはテストや開発に使うので正直200GBもあれば十分な気がしています。
気になるのは、STORAGE SERIESですね。こちらは後日評価してみようと思いますが、この価格で160GBのストレージがついてくるVPSは魅力的です。このBLOGを運用しているさくらのレンタルサーバにスペックも価格も肉薄します。しかも、時間単位で課金されるVPSサーバですから使い勝手はほんとに良さそうです。これて東京リージョンにおけて、転送量も1000GBのままならいうことありません。今後に期待です。
また、Windows 2012 R2が選べるのも見逃せません。これも後日触ってみたいと思います。
サーバをDeployしてみる
実際に、サーバをDeployしてみます。選択項目は次のとおりです。
Server Type | PERFORMANCE SERIES |
---|---|
Location | (Asia) Tokyo, Japan |
Operating System | FreeBSD 10 x64 |
Server Size | 1 CPU 768MB MEMORY 15GB STORAGE 200 GB TRANSFER Monthly $5.000 Hourly $0.007 |
2分も立たずにDeployが完了しました。
pingでレイテンシー計測
とりあえず、pingを打ってみます。
$ ping -c 5 108.61.163.211 PING 108.61.163.211 (108.61.163.211) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 108.61.163.211: icmp_seq=1 ttl=39 time=104 ms 64 bytes from 108.61.163.211: icmp_seq=2 ttl=39 time=98.3 ms 64 bytes from 108.61.163.211: icmp_seq=3 ttl=39 time=97.1 ms 64 bytes from 108.61.163.211: icmp_seq=4 ttl=39 time=100 ms 64 bytes from 108.61.163.211: icmp_seq=5 ttl=39 time=68.5 ms --- 108.61.163.211 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 4005ms rtt min/avg/max/mdev = 68.547/93.806/104.500/12.879 ms
比較用にDigitalOceanでのシンガポールリージョンに$5/monthのサーバをFreeBSDで立てたので、こちらにもpingを実行します。
$ ping -c 5 128.199.164.44 PING 128.199.164.44 (128.199.164.44) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 128.199.164.44: icmp_seq=1 ttl=41 time=166 ms 64 bytes from 128.199.164.44: icmp_seq=2 ttl=41 time=154 ms 64 bytes from 128.199.164.44: icmp_seq=3 ttl=41 time=188 ms 64 bytes from 128.199.164.44: icmp_seq=4 ttl=41 time=136 ms 64 bytes from 128.199.164.44: icmp_seq=5 ttl=41 time=151 ms --- 128.199.164.44 ping statistics --- 5 packets transmitted, 5 received, 0% packet loss, time 4005ms rtt min/avg/max/mdev = 136.757/159.457/188.068/17.211 ms
アベレージで、Vultrが93.806msec(東京)、DigitalOcean(シンガポール)が159.457msec。DigitalOceanのシンガポールリージョン思いのほか侮れません。
東京リージョンで93.806msecて遅くない?と思われる方もいらっしゃるかと思います。実は自宅のネットワーク環境はWiMaxなので正直こんなものです。そこで、さくらのレンタルサーバからも計測してみます。また、せっかくですのでHaphostのVPSについても計測してます。さらに、STORAGE SERIESが選べるユーヨークリージョンについても調べます。ニューヨークリージョンのサーバについてはSTORAGE SERIESのサーバを立てています。
WiMax | さくら | |
---|---|---|
Vultr(東京) | 93.806 | 11.906 |
Vultr(NY) | 273.869 | 186.939 |
DigitalOcean(シンガポール) | 159.457 | 84.917 |
Haphost(フランクフルト) | 342.256 | 265.014 |
さくらのレンタルサーバ | 99.893 | – |
Vultrの東京リージョンが、やはり高速です。しかし、DigitalOceanのシンガポールも思いの外検討しています。Vultrのニューヨークリージョンもサーバ用途を考えれば十分実用的です。みんなそれなりにいいですよねというなんとも言えない結論です。
VultrのView Consoleが便利
実験していてVultrで便利だと感じたのがConsoleです。
サーバの管理画面の「View Console」からブラウザ内でVNC接続するようです。
他のサービスと比べても気楽にコンソールにアクセス出来て、個人的にかなり印象はいいです。ただし、キーレイアウトが英語でもない日本語でもない不思議な感じになっていました。
本日はレイテンシーの計測までで検証は終了します。現在、Paypal経由で$5チャージ済み+$5サービスともろもろ$2もらえて$12ドル分チャージされています。もう少し使い込んで、改めてレポートできればと考えています。
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よろしくお願いします。